試食販売バイトの仕事内容・待遇・コツ、すべて明かします
目次
1.試食販売のメリット2.仕事内容 2-1. 試食販売員の仕事内容 2-2. 給与や待遇は? 2-3. 始めるのにコストがかかる? 2-4. 男性の応募が激アツ! 2-5. ノルマは?試食だけで売り上げがでるって本当?3.応募方法 3-1. どこから応募すればいい? 3-2. 応募資格は?過去の求人掲載例 3-3. 面接はある?面接の際の注意事項4.販売のコツ 4-1. 呼び込みでターゲティングを! 4-2. 自らも購買者であるという意識を持つ 4-3. 心理テクニック5.注意する点 5-1. 子どもへの対応 5-2. 清潔な服装 5-3. 言葉使い6.経験者の本音体験談 6-1. 派遣されるスーパーによって人当たりがくそ 6-2. 試食の試食が出来る。ステーキ出るときは最高 6-3. 意外と面倒くさい日報提出7.まとめスーパーに行くと、美味しそうな匂いで僕たちを翻弄してくる試食販売のスタッフ。ウインナーや肉を焼いていたり、果物やアイスクリームだったり、無料で食べさせてくれるので、筆者はよくそれでお腹を膨らませていました。
あの販売員のお姉さん可愛かったなあ・・・。
そんな試食販売員ですが、実は試食販売専門の派遣会社から派遣されているアルバイトだった事をご存じだったでしょうか?
「あれスーパーの従業員じゃないの!?」と思っていたのですが、実は日雇いバイトの方々だったんですね~。
さらに、この試食販売のバイト、給料が良く、女性を中心にすごく人気のバイトなんだとか・・・!
本当なのか?仕事内容は?そして試食品は食べれるのか?
これらの疑問について、試食販売の経験者の方々からのお話を参考にまとめてみました!
試食販売のメリット
試食販売のバイトのこと、デモンストレーター(DS)っていうらしいです。業界用語ではマネキンとも呼ぶんだとか。
・・・カッコいい。デモンストレーターの厨二心をくすぐる感じの響き、僕は好きです。
そんなデモンストレーター(早速使う)のバイトの経験者の方々が口を揃えて言うのが、「給与が良い」という点。
さらに、働く日にちなど、自分で決めることができ、自由度が高いのも特徴!好きな時に働いて短時間で高時給をゲット、まさにヒットアンドアウェイバイト。
また、働く店舗は毎回異なり、一緒に働くスタッフもいないため、人間関係は比較的楽だと思います。よくいますよね、接客は好きだけど、バイト仲間に変な気を使って何か気持ち悪くなっちゃう人。私です。
この働きやすい環境から、試食販売のバイトが非常に人気を集めています。
仕事内容
続いて、試食販売(デモンストレーター)の仕事内容について調べてみました。
試食販売員の仕事内容
デーモンストレーターの仕事は、実際に売る商品を調理し、お客さんに試食をさせ、その商品の味や効能を消費者に伝えることです。つまり、その目的は商品の販売促進。商品の直接的な宣伝や使用機会になるので、狭い地域で認知度を広めるに適したマーケティング方法なんですって!
デモンストレーターの方は、商品を魅力的に紹介するために、あれこれ工夫しながら仕事をする必要があります。
試食販売で紹介する商品は、メーカーから指定されます。商品の宣伝をしたいメーカーと、商品の売り上げを伸ばしたいスーパーの利害関係が一致したうえで行われているんですね!
食品販売における力関係の図
■メーカー(商品の製造元、商品の宣伝をしたい・宣伝費用は安くしたい。)↓
■スーパー(商品の販売元、商品の宣伝と売り上げを伸ばしたい。)
↓
■マネキン(商品の宣伝販売、ほとんどが派遣のバイト)
↓ ↑
マネキン事務所(メーカーさんの請負、DS(デモンストレーター)の事務所。)
給与や待遇は?
デモンストレーターバイトの多くは日給で給与が決められていますが、時給換算すると都内で平均して1,000~1,500円ほど。
勤務の時期がクリスマスや年末年始の繁忙期になるとさらにUPし、その日給に+αで手当がつくことがあります。人が集まりづらい時は、手当が2,000円など高額になることもあるんだとか。
また、販売する商品によっても給与が変わってくるようです。ホットプレートを使うなどの簡単な調理の工程が入ると給与が高い傾向にあり、逆に飲み物になると比較的給与が低めに設定されているようです。
交通費は一定が支給されるところが多いみたいですね。確かに、待遇はかなり良さそうだぞこれ・・・!
始めるのにコストがかかる?
話を聞いて気になったのが、「最初にいくらか立替をしなければいけない」という点。
へ、バイトなのに立替? そう、立替。
試食販売をする際に必要な製品や素材類は、バイト自ら用意しなければいけない場合がほとんどです。紹介する商品のサンプルがメーカーから送られている場合もありますが、足りなくなったら自分で買い足す必要があるので
稼ぎに来てんのに余計な出費じゃんなにこれ・・・。商品以外にも、
・紙皿
・包丁
・まな板
・エプロン
・ビニール手袋
・テーブルクロス
・アルコールスプレー
など、諸々の道具は自分で用意する必要があるみたいです。(会社によっては貸してくれる場合もあるとか
しかし、試食販売の際にかかったコストは、後日給与の支払いの際に支払われるため、最終的にこちらで負担する額は実質ゼロになります。
それでも、最初に10,000円近く負担しなければいけないため、お金がカツカツな人だと厳しいかもしれません。実際、説明会の段階で辞めてしまう人が半数近くいるらしいです。
男性の応募が激アツ!
試食販売の場で働いている人の多くが女性です。筆者が子どものころは試食販売をしている人は結構歳のいったおばさんというイメージでしたが、最近ではその半数近くが20代前後の若い女性のようです。しかも美人が多い。(勝手な主観)
エプロン姿にプレートでウインナー転がしてる姿とか見てると、なんか新妻が朝食の準備してるみたいで萌えます。最高のマーケティング手法だと思うんだ。
女性のバイトが多い現場ですが、男性でも問題なく働けます。「でも男なんていらんでしょ?」
馬鹿野郎。むしろ男性の方が需要があるハズなんですよ。
試食販売の人=女性というイメージがあるため、男性がやっていたらお客さんから注目が集まること間違いなしです
さらにスーパーに買い物をしに来る人の多くは主婦です。データはないけどこれは間違いないでしょう。若い男性で、元気な呼びかけと爽やかな笑顔が出来ればOKです、主婦は落ちます。
料理に自信がなくても大丈夫、そこまで難しい調理はないし、主婦もだいたいは寛容だから安心してくれ。
ノルマは?試食だけで売り上げがでるって本当?
ノルマは規定されていないところが多いようです。商品によっては「全く売れない・・・。」何てこともあったり、「試食だけバクバク食べて全然商品が買われない・・・。」なんてこともあります。
商品が売れないと、売り上げに貢献できていないという焦りが生まれるかもしれませんが、何も気に病む必要はありません。実はただ商品を試食として食べられてるだけでも、お店としては売り上げが出ているんです。
先ほど2-3(始めるのにコストがかかる?)で書きましたが、試食販売で使った商品や道具類は、業務終了後に一旦バイトの人が立て替える事になります。沢山試食され、使用する商品数が多くなると、お店としては売り上げになります。その分バイトが立て替える額は多くなりますが笑
立替えた金額は、商品のメーカーから支払われるので損はしないんですけどね!
つまり、バイトもお店もメーカーもwin-winな関係、それがマネキンバイト。
応募方法
デモンストレーターのバイトの応募方法や、応募の際の注意事項についてまとめました!
どこから応募すればいいの?
求人サイトからの応募がオススメです。
試食販売のバイトですが、多くが試食販売専門の派遣会社からの仕事の案内になります。求人サイトで掲載を出している会社が多いため、「試食販売」「デモンストレーター」「マネキン」などのキーワードで検索してみましょう。色々なサイトを見比べて、気に入ったものがあればそのまま応募してしまいましょう!
応募資格は?過去の求人掲載
応募資格ですが、多くの求人が18歳以上からの募集としています。しかし、過去の求人掲載例のように15歳以上でも応募可能としているところもあり、応募のハードルはそこまで高くはなさそうです。
ただし、明るすぎる髪色やピアスやネイルなど、過度な装飾は禁止されているところが多いです。まあ、食品を扱うので当たり前ですね。
調理や客寄せの声出しの研修があるため、未経験者でも問題なく応募が出来るのも安心ポイント!
以下の過去の求人例も参考にしてみてください。
過去の求人掲載例
たった5日間で【6万1000円】GET★キャンペーン/試食・試飲販売PRスタッフ★ソフトドリンク・フルーツ・菓子パンなど、試食・試飲販売を大手スーパーやショッピングモール内の売場で行うお仕事
★試食・試飲販売PRスタッフ★
説明会当日に業務を決定し説明まで実施。
★登録制
交通費全額支給
直行直帰OK
給与全額週払い(振込も有)
各種手当
10代~60代の幅広い世代が活躍中です!
高校1年生(15歳以上)から応募OK
◎男女スタッフが活躍出来るお仕事です!!
◎未経験者歓迎
(研修でばっちりフォローするのでご安心ください!)
◎学生さん、フリーターさん、パートさんはもちろんのこと、会社員の方も大歓迎です!!
面接はある?面接の際の注意事項
試食販売のバイトの採用の際、面接がある場合があります。面接と兼ねて、声出しや接客の仕方を練習する事もあるようです。
面接で聞かれる主な内容はこんな感じです。
・シフトの希望:週あたりの出勤日数や曜日
・志望動機
・過去のバイト経験
・調理経験 など
土日や祝日のシフトが多いため、週末に働けることをアピールしておくと良いかもしれませ。
それ以外に確認しておきたいことがあれば、面接の場で確認しちゃいましょう。研修期間の有無については聞いてみた方が良いでしょう。研修期間中は給与は低くなっていることが多いので、短気で働こうとしている方は研修期間があるところは避けた方が良いです。(面接に行く前に確認した方が良いかも)
また、面接に必要な持ち物は、
・筆記用具と印鑑
・履歴書(必要ないことも)
このくらいです。
販売のコツ
どうせやるなら、いっぱいお客さんに商品を食べてもらって、売り上げを伸ばしたいですよね。そこで、マネキンバイトをする際、売り上げを伸ばす方法や客を寄せるコツについて、経験者の方から話を聞いてきました!
呼び込みでターゲティングを!
客寄せをする上で欠かせない声出しですが、この時にもちょっとしたコツが必要です。
消費者に関係のある商品だと認識させるために、「疲労回復に効果的!」や、「ダイエットにもオススメ!」など、聞き手の興味が湧くようなフレーズを入れ込むと(ウソの情報はNG)、足を止めてくれるお客さんが増えます。
足を止めてくれたお客さんにターゲットを絞って、試食してもらうと他のお客さんも試食しやすい雰囲気が生まれるので、近寄ってきてくれる人も増えます。
アレンジメニューの提案
試食以外にも、アレンジメニューをいくつか考案&紹介できると売り上げが伸びる!との声がありました。
試食で満足してしまう人もいる中、また一味違ったアレンジの調理例を紹介することで、「私も試してみたい!」と思わせ、購買意欲を掻き立てることができますよ!メニューを考えるのも楽しいですし、実際にお客さんが買ってくれると嬉しいですしね!
心理的に攻める
試食品を食べたことがある人ならわかるかもしれませんが、試食品を食べた後って、なんとなくその商品を買わなきゃいけない雰囲気になりませんか?
それは「返報性の原理」という、何かしてもらった後の恩返しをしなければいけないという「人に何かしてもらった時に、何かお返しをせず位はいられない」という、人間の心理からきています。
「おひとついかがですか?」と自然に試食を渡すことで、この返報性の原理がお客さんの中で生まれます・・・。さらに、「もうひとついかがですか?」「お皿、こちらで捨てますよ」などと重ねることで、お客さんに「買わざるを得ない」心理にさせるのです・・・!!
注意する点
試食販売をする上で注意しなければいけない点がいくつかあります。その点について、体験談を参考にまとめてみました。
小さいお子さんに注意
スーパーにはよく子連れのお客さんも来られます。小さい子どもが試食販売場まで来ることがありますが、親と一緒じゃない場合、渡すのはやめておいた方が無難です。食品のアレルギーなどがあった場合、それが思わぬ事故につながってしまうことがあるからです。
そのため、「試食品が欲しくば親と一緒に来い・・・!」と、子供に言っておくのが無難です。その親に商品を薦めることができますしね!
清潔な服装
バイト中の服は基本的に自前です。皺のない白シャツやチノパンなど、食品を扱うため、身だしなみはしっかりと清潔なものにしましょう。お客さんは意外と細かいところまでみているため、爪を短く切りそろえたり、派手な化粧は控えるようにした方が良さそうです。
あと、エプロンの色にもこだわった方が良いです!私は黒色の無地のエプロンをしていましたが、粉ものの商品を扱っていたため、黒のエプロンが粉で真っ白になってしまいみすぼらしく見えてしまいました。白色も汚れが目立つので、赤や青など、原色のエプロンがオススメです。
言葉使い
客寄せをする際の言葉使いにも注意が必要です。「安いよ!食べってってくれけんろ!」など、八百屋さんのように威勢のよい呼びかけは逆にお客さんの気分を害してしまうかもしれません。
おばちゃんの販売員なら、慣れ慣れしい接客の方が逆に話しやすくていいかもしれませんが、若い人がそれだと、間違いなくお客さんは混乱します。無難な敬語にしましょう。
経験者の本音体験談
試食販売バイトの経験者の方々から体験談をいただきました。いくつか紹介したいと思います。
派遣されるスーパーによって人当たりが酷い
東京都 匿名 27歳
しかし、大きめのスーパーになると、社員の人も不愛想だし、あんまり売れないと「何しに来たのお前」みたいな態度で接せられます。(ヨー〇ドーはどの店舗もクソ)
店舗によって働きやすさが全然違いました。どこにいっても嫌な客や嫌な店員はいると思いますが、1日だけの付き合いなので割り切って働けるのもこのバイトのいいところだと思います。
試食の試食が出来る。ステーキ出るときは最高
高知県 コーラ大好き娘さん 23歳
就活で東京に出てきていた際に一時期働いていました。個人的にこのバイト、かなり満足しています。就活で忙しく、休みも不定期だったので、空いている日にさっと入って稼げるのは非常に助かりました。
料理も好きでしたし、レシピの話でお客さんと盛り上がるのも楽しかったです。また、試食品の試食も出来ます。お客さんに食べさせるものなので、味や安全性は自分で確かめるしかないのです。ステーキの時は500gは頂いたと思います。笑
唯一不満があるとすれば、商品や道具類を自前で立て替えて購入しなければいけない点です。お金がカツカツな時期は困りました。その代わり、余った調味料などはこっそり持ち帰って使ったりしていたので、最終的には少し得をしていたかもしれません笑
意外と面倒くさい日報提出
試食販売の現場では、派遣会社の方やメーカーの方はいません。当日の仕事がどのようだったか・お客さんの様子がどうだったか、後日報告する必要があります。
ちなみにこの報告書は派遣会社に提出したのち、発注元のメーカーに送られます。
書く項目は、
・業務開始・終了時間
・退店時間
・休憩時間
・レシピや商品の提供方法
・商品名・その日の売値・試食に使った商品数
・試食人数
・販売数
・お客さんの年代
・お客さんの反応(味や値段の感想)
etc...
そして店の担当者からのサインです。結構ありますよね。書く内容も多いため、時間がかかりそうです。仕事のあった次の日までにポストに投函・提出!なんて会社もあるので、バイトが連日入ってる方はすこーし忙しい作業になってしまうかもしれません。
しかし、この日報が評価の基準になるため、書き方次第ではメーカーや派遣会社から給与UPを提案されるかも・・・!しっかり書きましょう。
まとめ
試食販売バイトの特徴
・給与が良い(時給1,000~1,500)・都合の良い時に単発で働ける
・毎回働く店舗が異なりめんどくさい人間関係もない
・初心者でも応募が出来、応募のハードルは低め
・年末年始やクリスマスなどの各種イベント時が繁忙期
・繁忙期には時給が大幅アップ
・女性が多いが、男性も可能、むしろ歓迎される
・ちょっとした営業スキルが身に着く
・商品や調理器具は自前で立て替える必要がある
・日報提出が義務で少し面倒くさい
こんな人にオススメ!
・給与が良いところで働きたい・コミュニケーションをとるのが好きな方
・空いてる時間に適度に働きたい方
・色々な場所で働いてみたい方
・お金にちょっと余裕がある
・料理を作ったり考えたりするのが好き
・接客が得意な方
以上、試食販売(デモンストレーター、マネキン)のアルバイトでした。
高時給な点や働く日にちを自由に選べるという点が非常に魅力的なバイトですよね!商品をPRするお仕事なので、自然と営業力やコミュニケーション力を上げられる機会になると思います。
バイトでも、責任感を持ってできる人にオススメがしたいです。「あの販売員さん、さっきから黙って突っ立ってるだけよ・・・。」なんて事を思われたら、商品のイメージまでわるくしてしまいます。企業のPRの場で、あなたはその商品と企業のイメージも背負っていることを忘れないでください。
デモンストレーションで使う商品や道具類を自前で立て替え無ければいけない点が、初心者の人には気になるポイントかもしれませんが、最終的に必ず返ってくるので安心してください笑
料理や接客が好きな人にはぜひ一度体験していただきたいアルバイトです!